「織物参考館 紫」さんに取材をさせていただきました。
ノコギリ屋根の建物内は照明がないのにもかかわらず、とても明るく感じました。北側に付けられたガラス窓から一定の安定した光を取り入れることができるため、電気がない時代でも織物の折り目や染物の色合いなどを確認できたそうです。
館内には、時代に伴って進化してきた織り機がたくさんありました。実際に織り機を体験することもできました。初めて織物を織ってみて、足と手を交互に使うので難しく感じました。足でペダルを踏んで縦糸と横糸の空間を開け→その間に片手で糸を左右に移動させ→折り目を詰まらせるように木で折り目部分を叩くという単純作業を、日の入りから日の出まで繰り返し行なっていたと伺い、とても大変そうだなと感じました。
柄のある織物は糸の配色がすごく複雑でした。織り機は縦糸・横糸をセットするのが難しく時間がかかってしまうとおっしゃっていました。昔の人は全ての工程を手作業で行っていたと考えると、本当に凄いことだなと感じ、デジタル化した現代は便利な世の中になったなと改めて感じました。
最後に、藍染のコーナーを見せていただきました。綺麗な藍を作るのにはお手入れが重要で、毎日釜をかき混ぜて温度管理も必須だということ教えていただきました。藍は大体一年くらいで取り替えるそうです。また、多くの地元の小学生が藍染体験に来ると伺いました。
受付のところには織物や藍染の商品が売っているコーナーがありました。桐生織で作られたハンドメイドの小物はとても綺麗でした。今の1番人気商品は御朱印入れだそうです。
2020年カレンダーも販売していました。