akagiやる気塾

やる気塾のサーバーがなくなってしまったようで,備忘録で記載しておいた過去の記録も全部消えてしまいました.少しずつメモを残したいと思います.

2019年3月をもって,前橋市と大沼大洞地区住民と研究室とのコラボは終了しました.コラボによって特産品の開発や地域の適正利用に関するルール作りなどを行いました.

地域の高齢化によって担い手が減少していることと,登山ブームもあいまって観光客が増えましたが登山客がコンビニでお弁当などを買って登山するので,大沼湖畔(大洞地区)をスルーされることが問題となりました.また県立の無料キャンプ場があり(当時),地域にとって観光客の捨てるゴミが膨大で,地域で処理費用を負担することが問題となり,持続可能な観光を構築することが必須となっていました.

ミニ講演とワークショップ
地域の問題がたくさんあったため,行政に何でもかんでもお願いしないで,自分でできることは自分でする,できないことは行政にお願いするという,切り分けを意識してもらうことにしました.数回のワークショップで問題を整理したあと,akagiやる気塾という任意団体となりました.

塾で作成したもの
(1)すべり止めのお守り:冬季に積雪で車がスリップしてしまうため,塾ではスリップ多発地域にすべり止めの砂を用意しました(現在でも行われています).季節が終るとあまった砂を利用してすべり止めのお守りとして販売しました.これは桐生のわ鉄のアイディアを参考にさせていただきました.砂には凍結防止の塩化カルシウムが混じっていて,それを洗い流すのが一苦労だったと聞いています.
(2)白樺バウム:赤城山山頂に拡がるシラカバの純正林は国内でも珍しいものです(実は標高1800m近辺なのでシラカバではなくダケカンバなのですが).シラカバをモチーフにしたバウムクーヘンを作成することになりレシピを考えました.ホワイトチョコレートは他社にあるので,わたしから「ケーキ用の砂糖をまぶしましょう」と提案し,メーカ側は夏に溶けやすいと難色を示しましたが作ってもらい,包装は地元の人が行い販売,好評を得ています.このレシピはいつの間にメーカーの主力商品となってしまいました.
(3)しるちょこ:山頂での寒さを少しでも凌ごうと,チョコレートを使ったしるこのレシピを作成いてもらい,山頂のレストランなどで振る舞っています.意外に感じられるかもしれませんが,おいしく好評です.
(4)その他にも,赤城山に登った時のべんとう「あかべん」なども検討しましたが,本格的な販売に至りませんでした.

つづく